私が初めて写真というものと接したのは小学校の3年か4年の時でした。プラスティックのボディーに単玉の
レンズがついた固定焦点式のカメラでした。黒のボディーにシャッターと巻き上げレバーがあり、他には何も
ついていないものでした。現在のカメラに比べて写りは当然よくありませんが、目の前のものが映像として
定着され、プリントされたものはシャッターを切ったときの指先の感覚とともに感動を与えてくれました。
小学校の高学年になると、近所の兄貴分である友人がお姉さんがやっていた花屋の後に暗室を作り
プリントをしていたので一緒に時間も忘れ没頭する毎日でした。中学時代にはハーフサイズのカメラも現れ、
フィルムが2倍使えると喜び、何か得した気分でした。シャッターを切り、フィルムを現像し、プリントする。
暗室で浮かび上がってくる映像に毎回感動して過ごしていました。

高校時代少しだけ写真の世界から遠ざかっていましたが、デザイナーを目指し入った大学で再び写真への思いが
再燃しました。石元泰博先生の授業と作品のすばらしさに感動し、アービング・ペンの写真の強さに感動し、
広告写真家の道を選びました。幼い頃の写真に対する感動を思い出し、写真の可能性を感じ、現在に至るまで
この気持ちは変わらずに持ち続けています。何年か前クリニークの仕事をさせていただいたとき、
あこがれの写真家と同じ舞台で仕事をしていることに感慨深い思いでいっぱいでした。

写真との出会いから現在まで半世紀以上経ちますが、写真が好きということに全く変わらずに来ました。
以前の勤務先のアマナを退社し、ドアブルを設立したのも写真を撮り続けるということへの思いからでした。
ドアブルの入社条件のもっとも大事なことは、写真が好きなこと。好きじゃなければ何も生まれない、何も残せない。
写真は言葉の壁を越えたコミュニケーションの手段です。感じることを大事にして、感動を伝える。
写真の表現はワンワードをテーマに、表現の可能性を追求していきます。Do able!
ドアブルは会社でなくカンパニー。写真好きが皆仲間として協力し合い、集う人の目標・夢を実現するグループです。